入社して3週間ほどした時に、配属された課の課長が、病気で2ヶ月ほど休職してしまったんです。入社して右も左も分からない私にとっては、一番頼りにしていた直属の上司がいらっしゃらなくなってしまったことが大変でしたね。

ちょうど確定申告の真っ只中で、大変忙しい時期だったのですが、同じ課の先輩方が課長の代わりとなっていろいろとサポートしていただいたこともあって、何とか乗り越えることができました。

2・3年目にお客様を担当させていただいたときには、経験も浅く、引き出しがない状況で、お客様と話すネタが無いというのは困りましたね。それで、業界の新聞を読んで情報収集をしたり、記事の切り抜きを持って行ったりなど、お客様にとってプラスとなるようなネタを準備するなどを心がけるようにしていました。

どうしても遠慮したり気が引けたりといったことがあるのですが、最悪ケンカしてでも自分の伝えたいことは伝えた方が良いと思っていますので、逃げずに真摯にガチンコでお客様と向き合うことを心がけています。

私が入社3・4年目の頃に担当していたお客様のことですが、初めてその会社で新卒で社員を採用されました。入社して半年経たない頃に、「遅刻やミスが多いので辞めさせようと思っている」と仰られたことに対して、私が反発してしまったんです。

「社会人としては赤ん坊の人を預かるくらいの覚悟で採用したんではないんですか？」
「赤ん坊がたった半年で全部できると思いますか？」
「社長自身が、新卒の方が成長するための努力を全てしたんですか？」
「やるだけのことを全てやっても改善が見られないのなら分かりますが。」

と、その時は顧問契約を解除されても良いくらいの気持ちでした。

その社長は、今でもたまにそのエピソードのことはお話しされますね。
「若造が何を」と思われたそうですが、新卒で入社された方も、今では幹部クラスにまで成長して活躍されていますので、「今となってはいい思い出や！」と笑ってお話しされます。